私は医師として毎日100人位の患者さんの診察を行っています。
1ヵ月で約2000人、1年間で約24,000人、単純計算をすると、これまで私が診察した患者さんは、約60万人ということになります。
そんな中である日私は紛れもないある1つの法則があることに気が付きました。
それは「治療で良くなるのは必ず〇〇な人」と言うことです。
皆さんは〇〇って何だと思いますか? お金持ち? 質問上手? それとも…。
最初にお断りしておかなくてはいけないのですが、私の診療は民間療法とかではなくて、科学的な根拠に基づいて行われる一般的な診療です。これは皆さんの周りにあるごく普通の病院で行われるものと何ら変わりないもので、逆に私が特別な診療を行っているわけではありません。
病院には内科、外科、耳鼻科…など体の診る場所によって「科」が分けられています。
さらに例えば外科は呼吸器外科、消化器外科…と更に細分化&専門化されていることが多いです。
私の行ってる診療も少し専門的いうこともあって毎日診察している患者さんの症状は、程度に差はあっても大体同じような感じの方達です。
病気の治療は治療A、治療B、治療C…など幾つか種類があるものの、治療のやり方はそれぞれ決まっています。
例えば治療Aは日本中のどこの病院でも同じ内容です。
治療を受ける患者さんによって(例えば薬の量が人によって違うとか)違いがあるわけではありません。
また、当たり前ですが私も全ての患者さんに手を抜いたりせずに同じように治療を行います。
このように、
・同じ症状の人に
・同じ治療を行って
・同じ結果が出る…
と思いきや、治療結果が違う事が時々あるのです。
治療の次の日の診察時に大抵の患者さんは、「先生、ありがとう、大分楽になったよ」とか「本当に治療前の辛さが嘘みたい」と多かれ少なかれ喜んでいただけるのですが、「治療する前とあまり変わらない」とか「治療の効果はいつ出るんですか?」とこちらがひっくり返りそうになることを言われる患者さんが少数ですが一定数おられるのです。
そんな時、治療する前と治療した後のデータの数値や写真を見てもらって色々と説明をさせていただくのですが、患者さんは「……」と何か不満げな態度で、その場が気まずくなるような雰囲気になってしまいます。また、一生懸命に治療がうまくいっていることを何度も説明をすることで、逆に患者さんが不信感を抱くという事態になることもありました。
治療する前と治療した後のデーターの数値や写真は、誰が見ても、たとえ小学生が見ても理解できるようなものなので治療によって良くなっている事は間違いないのですが…
当初私は治療する前に比べて良くはなってないにしても症状が悪くなったわけでは無いのだからと思って、この少ない割合で生じる現象を重く受け止めていませんでした。
私は数年前にスピリチュアルな本を初めて手にして読んだ時に強い衝撃を受けたのですが、それと同時に「これだ!」と長年自分でも理解できなかった、この現象の理由がジグソーパズルのピースがカチっとはまって、完成した時のように分りました。
それは、
治療で良くなる人は必ず笑顔な人
です。
重要なのは「治療で良くなったから笑顔になる」ではなく、「(もともと)笑顔だった人が治療で良くなる」ということです。
別に笑顔といっても、満面の笑みの笑顔でないといけないというわけではありません。そもそも病院は、自分の病気が心配で行く場所なので、緊張した面持ちの方が多いのですが
ただ、私の経験からすると、笑顔が大きければ、その分だけ治療の効果が良くなっている割合は高いです。
さらに、よく観察すると治療で良くならない笑顔のない患者さんは
- 何らかしらの不平不満(例: 待ち時間が長い)
- 文句(例:注射が下手で痛かった)
- 自己中心的な主張(例:自分にはこっちの治療法しか合わない)
を言っている事が多いのです。
笑いでガンが消えたとか、ありがとうの言葉で病気が治ったという話をよく見聞きします。
私の仕事は科学的根拠に基づくもので、私が取り扱う病気は決してスピリチュアルで治るわけではありません。
しかし、どこかで密接に繋がっていることもある?と興味を抱かずにはいられません。
皆さんはどのように思われますか?
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