人間関係に疲れたら@ヒトと人間

もし仮にたくさんのお金を得ることができて、明日から会社に出勤しなくても良いよと言うことになったら、皆さんはどうしますか?

普段行けない旅行に行って豪華なホテルで朝食を食べ、好きな人とデートしてショッピングを楽しみディナーは、豪華にフルコース…お金も時間も気にすることなく世界中を飛び回る…嫌な人に気を使うこともなく自分だけの時間が好きなだけ取れるのですから1回でもいいから、そんなふうになってみたいと思いますよね。

ずいぶん昔になりますが、ビートたけしさんが仕事の休みで、アメリカに少しの間滞在していたときのエピソードをTVで話されていました。大橋巨泉さん(若い方は知らないかもしれないです)と一緒に昼はゴルフ、夜はホテルのバーで飲み明かすという毎日を過ごされていたそうです。

そのホテルのバーにはショボついた老人のフロアスタッフがいて、たけしさんはその老人に毎晩バーに行くたびにチップをはずんであげていたそうです。(ショボついてなんとなくかわいそうな気持ちになったから)

ところが後で知ったことには、実はその老人はそのバーが入っているホテルだけでなくてたけしさんが毎日プレイしていたゴルフのカントリークラブなどを運営するグループのオーナーさんだったそうです。
「その爺さんは儲かりすぎて、自分がやる仕事がなくて暇すぎるから、たくさんの人たちとおしゃべりして楽しむためにわざわざバーで働いてたんだ。おネエちゃんじゃなくて大富豪にせっせとチップをはずむなんて、オイラらしいだろ?」と笑って話されていました。

実は私も昔、ある事情で暫くの間仕事に行かなくても良いと言う状況になったことがありました。当初は仕事に行かなくてもいい、ラッキーだ‼︎と思って好きな時間に起きてぶらぶらとパチンコに出かけ、適当に食事を済ませた後にちょっとショッピングをして夜は家で何本かのレンタルビデオを深夜まで見る。そして次の日の昼過ぎに起きて…という生活を満喫していました。
友達がいなかったので、全て1人で過ごしていたのですが、1ヵ月も経った頃なんだか虚しい気持ちになってきました。自分1人で誰とも喜びを共有せずに過ごす毎日に一気に飽きてしまったのです。今と違って、Facebookもなくイイネもない時代でしたし、

でもそんな毎日を過ごしているうちに、「自分は何のために生きているのだろう」と、自然と自分の存在価値を考えざるを得ない状況になったのです。

それは、「自分1人が自由に気ままに生きることではなくて、たくさんの人たちと混じり合ながら嬉しいこと、楽しいこと悲しいこと辛いことを一杯経験をしていきたい」のだと心から思ったのです。

なので、仕事でうまくいかない時や人との関わりがめんどくさくなったとき、私はたけしさんのエピソードと私の経験を思い出して、「ヒトとヒトの間に生きる人間でよかったな」と思うのです。

さあ、元気出していきましょう!

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